デジタル表現研究会
D-projectとは? D-allメーリングリスト サイト検索 ホーム
D-project
D-projectのあゆみ
メディア創造力を育成する実践事例
ワークショップ
ユネスコプロジェクト
教材作成
調査研究
カリキュラム検討
ネットdeカルタ
卒業アルバム作成
先生の道具箱
全国に広がるD-project
先生の道具箱 実践事例集
 
三重県 名張市立百合が丘小学校 上谷典秀
小学校4年生/図工   4時間
新聞紙でオブジェを作ることを通して、紙という素材を立体に仕上げる楽しさを味わうことができる
いろいろな写真の中で、自分が表したい色の要素が入っている写真を選び、試行錯誤しながら気に入ったデザインを作っていくことができる
作成した模様をどのような形で、どのような大きさで、どのような配列で立体に貼っていくと気に入ったデザインになるかを考えることができる
デジタル画像を加工する時、フィルタ機能を効果的に使うことができる
 
4年生の子どもたちは、トカゲやかいじゅうが大好き。今回は、思わずペットにしたくなるようなかわいいトカゲくんのオブジェを作り、自分で作った模様のうろこをはりつけておしゃれにしようという活動を行いました。作り方は超簡単、新聞紙一日分でトカゲくんを作ります。そのあと、どんな写真でもいいから、その写真の色要素を利用しフォトショップエレメンツのフィルタ機能を使ってステキな模様に仕上げます。それをトカゲくんに貼り付けていくととってもステキな「MyPetトカゲくん」のできあがりです。子どもたちはどの場面の活動でもノリノリでした。
活動の流れ
1時間目   新聞紙1日分でトカゲのオブジェを作る。(20分くらいで完成)
その後、絵の具で下塗り。(教師が作ってきたサンプルを見せて、作品のイメージや見通しを持たせる)
オブジェ作り
2時間目   まず、教師側がフォトショップエレメンツでの画像を読み込み、フィルタ機能の使い方、できた画像の保存の仕方、印刷の仕方をおさえる。
その後、子どもたちは、事前に撮りためてあったデジカメの画像をフォトショップエレメンツのフィルタ機能を使ってお気に入りの模様に変える。魔法のボタン(=フィルタ機能のことをこう呼ぶ)で、気に入った模様になるように、試行錯誤する。
3,4時間目   作成した模様を印刷して、それをウロコとしてトカゲのオブジェに貼り付けていく。最後に目と舌を画用紙で作成して完成する。

作成した模様を効果的に配列したり、色の組み合わせのおもしろさをうまく表現したりしている子どもの作品を紹介しながら、子どもたちのよさを広げていく。一つ一つのうろこを丁寧に貼り付けていくことを大切にした。
 
 
学習環境
コンピュータ
カラープリンター
新聞紙で作成したトカゲのオブジェ
 
利用するソフトウェア名とその機能
Adobe Photoshop Elements
→フィルタ、エフェクト
実践者の声
普段何気なく見ている写真が様々な色の集合体であることに気づき、その色を使って今まで考えたことのなかったデジタル表現ができることに気づくことができた
素材となる写真を替え、フィルタを替え、何度も試行錯誤していく活動の中で、自分が気に入ったデザインができるまで追求していくことができた。
作成した模様のどの部分をどのように並べていけば、自分が表現したいものになるかをよく考えていた
ものづくりの楽しさを味わい、作品に親しみを持って最後まで制作することができた
フィルタ機能の効果をデジタル画像に適用し、自分の表現したいことに使うことができた
 
生徒の声
自分の写真からこんなステキな模様ができたよ!
新聞紙でつくった「かっこわるいトカゲ」が自分の作ったオリジナルの模様で「かっこいいトカゲ」に大変身した。とてもおもしろかったので、他の動物や模様も作ってみたい
先生の道具箱 実践事例集