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デジタルカメラというと、少し前まではレンズ交換式一眼レフカメラと値段が変わらず、画質も決して良いとは言えませんでしたが、最近は画質の向上と低価格化により、広く一般に普及してきました。今までは使い捨てカメラなどを使っていたが、これからはデジカメを使ってみようという方に、デジカメのテクニックを解説していきます。およそ全20回の連載を考えていますが、これを読み終えたとき、デジカメがみなさんの生活の一部になり、撮った写真をパソコンで加工したり、お友達にメールなどで送って楽しめるようになれば幸いです。
村上 拓
石川県 金沢大学教育学部 内留生
 
【第1回】 撮影編(1)「カメラの持ち方」
今回、デジカメで写真をうまく撮るコツを紹介しますが、ぜひ失敗もしてください。「写真を趣味にするとお金がかかる」というのは過去の話です。写真の上達には、たくさん撮ること、そして失敗を繰り返して覚えることの2点が欠かせませんが、デジカメでは、デジカメ独自のメリットによりそれらが手軽に出来るのです。

デジカメのメリット

(1)経済的
フィルム代や現像代がいらない。メモリを購入すれば、何度も消しては写すといった繰り返しが半永久的にできる。電池は充電式が主流。

(2)劣化しない
デジタルデータなのでフィルムや写真のように色が変わることがない。

(3)すぐにイメージを確認できる
フィルムは現像してプリントするまでは上手く撮れているかわからないが、デジカメは撮影直後に写り具合をその場で確認できる。

(4)撮影後データを修正できる
パソコンを使って色や背景などを合成したり修正したりすることができ、またある程度の失敗を修正でカバーすることもできる。

(5)保存やコピーが簡単
フィルムネガ(原版)は1枚しかなく、劣化やカビが生えたりしますが、デジタルはメディア等に保存しやすく、簡単にコピーが作れる。

デジカメのメリットについては「キーワードで読む情報教育 第3回〜デジタルカメラ」に詳しく書かれています。
「カメラの持ち方」
基本になるのがカメラの構え方です。プロスポーツ選手のように構えがしっかりしている人は格好よく見え、そうでない人は下手に見えます。構え方にこだわる最大の理由は手ブレです。

基本的な立ち姿勢
・足は肩幅程度に開く
・カメラは必ず両手で持つ
・脇を締める
・手や指がレンズやストロボにかからないようにする
・シャッターは押し込むのではなくなでるように押す

できるだけ手のひらでしっかり持つことです。左右から指だけで持つ人が多いが、手ブレを防ぐためにしっかりとぶれないようにしましょう。

カメラ雑誌などには呼吸を止めてシャッターを切ると書いているものもありますが、シャッターチャンスのために緊張して呼吸を止め、1、2の3で写すと肩や腕に余分な力が入ってしまい、逆にブレの原因になることもあります。独断と偏見であえて言いますがシャッターを切るときは呼吸を気にしないでなでるように押します。
ワンポイント

構え方から若干外れますが、撮影時には風景の場合は地平線、室内の場合は床や窓枠の線をよく見て水平になるように撮影すると傾いた仕上がりになりません。
フィルムカメラではファインダーと呼ばれるのぞき穴から被写体を見て写し、デジカメでは液晶パネルがついていて、それを見ながら写すことがほとんどでしょう。しかしデジカメにも液晶カメラとは別にファインダーがついているものがほとんどです。
ファインダーからのぞいた構図と液晶に表示された構図は遠くであればあまり気になりません。しかし、近くなればなるほど構図の被写体☆がずれてきますので液晶を基本に写してください(下図参照)。ただし∞に近い被写体であれば、ファインダーを使った方が、両手・顔(鼻の頭)と3つで押さえつけるので、より安定し、ブレが少なくなります。

デジカメは軽いから腕が疲れずブレにくいと思うかもしれませんが、カメラの世界では全く逆で一眼レフカメラのように重ければ重いほど安定します。しかもデジカメは軽量化の道を歩んでいて、どんどん不安定になってきます。しっかり持って構えることが大切です。
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