デジタル表現研究会
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デジタルカメラというと、少し前まではレンズ交換式一眼レフカメラと値段が変わらず、画質も決して良いとは言えませんでしたが、最近は画質の向上と低価格化により、広く一般に普及してきました。今までは使い捨てカメラなどを使っていたが、これからはデジカメを使ってみようという方に、デジカメのテクニックを解説していきます。およそ全20回の連載を考えていますが、これを読み終えたとき、デジカメがみなさんの生活の一部になり、撮った写真をパソコンで加工したり、お友達にメールなどで送って楽しめるようになれば幸いです。
村上 拓
石川県 金沢大学教育学部 内留生
 
【第12回】 撮影編(12)「ぼかしについて」
1. ぼかし
絵画などは前景から背景まで全部ピントは合っているものがほとんどですが、被写体の手前をぼかしたり、奥をぼかすことは、写真独特の表現方法です。

この「ボケ味」をコントロールできるようになると格段に写真が楽しくなります。この回では写真1のように背景をぼかして被写体を浮き上がらせるように撮る方法を紹介します。
【写真1】望遠 S1000/F2.0
(1)カメラのズームをいちばん望遠側にします。
(2)被写体との距離は近いほどよい。
(3)背景はできるだけ遠い方がよい。
(4)撮影場所は室内や夜間ではなく、昼間屋外で撮影する。
(5) カメラのマニュアルモードが設定できれば、絞り優先モード「A」に合わせて、できるだけ絞りを開いてやればボケやすくなります。
ワンポイント

今回、細かい理屈を並べ立てていますが、写真だけは撮ってみないと感覚が身に付かないものです。一言でいうと「遠い背景の前に被写体(人物)を持ってきて、カメラは被写体(人物)に近づいて」です。
2. デジカメはボケにくい?
ボケを作りたい場合、カメラの機能でこの2つを見てください。

(1)レンズスペックの「F2.8」などの表記
(2)ズーム範囲を示す「6.5〜19.5mm」などの表記
綺麗なボケ味を出すには、大きい(明るい)レンズが必要です。レンズスペックのF値は、数字が小さいほど大きい(明るい)レンズということになってボケを創りやすい。ズーム値の数字が大きいほど望遠になり、ボケを創りやすい。

デジカメがボケにくいというのは、特に入門機はレンズの小さい(暗い)ものやズーム値も標準に近いものが多く、ぼけを創り出すことが困難だということです。

【写真1】は望遠でF2.0で撮りました。
【写真2】は標準でF8.0で撮りました。

背景のボケ具合が違うでしょう。
【写真2】標準 S320/F8.0
デジカメの液晶モニターでは画面が小さいので、撮影後のボケ具合を確認しづらいが、パソコンに取り入れて画像を大きくしてみるとボケ具合が確認しやすいと思います。
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