デジタル表現研究会
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先生の道具箱 画像表現ワンポイントアドバイス
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画像表現ワンポイントアドバイス
インターネットの普及によって「デザイン」の領域はこれまでより格段と広がってきています。このコーナーではそんなデザインのこれからを語りながら、画像表現の向上に欠かせない、画像の作成・加工、修正などの必須テクニックを直伝指導いたします。
猪股裕一
多摩美術大学造形表現学部デザイン学科教授
第3回 ポスターを作ろう
デジカメで撮った作品やPhotoshopで描いた作品、大判プリンタが廉価になったこともあり、ポスターのように大きくプリントしたいもの。でも全体を見たとき、いったい何が言いたいのか伝わってこない作品を目にしたことがありませんか? どうしたら自分の言いたいことが的確に伝わるの? それから解像度とかRGBとかってどうするの? 文字はちゃんと滑らかに出力されるの?と、疑問は絶えません。今回は、そんな疑問やコツにお答えしてみよう。

何を伝えるかを明確にしよう!

誰かの顔を大きく配置しただけのポスターでも見る側には「何か」が伝わります。「誰?」とか「どうして?」とか、キレイとかキタナイとかです。でも、例えばそのポスターに「会社から帰ったお父さんの顔」と文字を入れれば、「ああそうか!」とメッセージが伝わります。では、一つだけの顔がいいのか? たくさん入れて、たくさんの表情がそこにあれば、全体的な別のメッセージになります。一つだけなら、何か特別なメッセージにふさわしいでしょう。言いたいことが何なのかをはっきりさせましょう、そして、特に作った自分ではない他人(観客)にちゃんと理解してもらえるかが大きなポイントです。いつのまにか一人よがりになってしまいがちなのです。「エッ!自分じゃこういうつもりだったのに!」ということが、他人の目をとおして勉強させられるのです。

観る側の理解の順序を推理しよう!

人が突然何かを見たとき、それを理解しようとする力が働きます。つまり「これって何?」ということを了解しようとするわけです。そして自分に関係ないものとして結論づければ、目は通り過ぎますし、関係(興味)するものであれば、もっと詳細に内容を吟味するのです。

「理解の逆三角形」をご存じですか? まず大きなビジュアルやメインコピーで注意を引きつけ、何に関することかを強く知らせます。次に、第二のメッセージをイラストやリードコピーで引きつけます。最後は「論拠のティティール」です。これは事実を詳細に述べたりすることです。つまり、メインメッセージ→第二の事実→論拠のティティールを、どのような配置や大きさでレイアウト(デザイン)するかによって、分かりやすいかが決まります。大きなコピーと大きなキービジュアルをてんこ盛りにすると、どっちから先に理解したらいいか、見る側が混乱します。そんな間違いをしないように、ポスターを貼る前にそっと誰かに見せて、意見を聞きましょう。
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