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キーワードで読む情報教育 2
1分間スピーチ
レポート2
ちょっとした工夫でスピーチを楽しく
竹田 啓
(山形県 長井市立平野小学校)
5年生の夏休み明け、最初の授業で「夏休みのできごと1分スピーチ」を行うことにしました。5年生になって4ヶ月、まとまった話をすることが苦手な子どもが多いことが気がかりになっていた時期でした。

さっそく「明日、夏休みのできごとを1分間で話してもらうよ。」と宣言すると「え〜、いやだなあ。」との声。でも、「優秀者には、ごほうびあげようかなぁ〜」の一言で一転してやる気になった子どもたちです。単純でかわいいと思いつつ、当日を迎えました。

黒板には発表順にネーム磁石をはって、いよいよスピーチ開始。一人の発表が終わると、数名がコメントを言い、スピーチにかかった時間の発表です。1分に近いタイムが出ると「おお、すごい!」との声があがります。そして、黒板のネーム磁石の隣にはタイムが記入されます。はじめはあまり乗り気でなかった子どもたちも、いつの間にか夢中でスピーチに聞き入っていました。自分のスピーチの順番が近づくと「ドキドキするなあ」との声も聞かれ、緊張感の中でスピーチは進んでいきました。

こうして、緊張しながらも楽しく初めてのスピーチ体験をしたのでした。ごほうびの「宿題なし」の権利を得た子どもたちは大喜びだったことは言うまでもありません。スピーチということに興味を示し始めて第1回目を終えました。

その後は、日直がスピーチを行うことが毎朝の日課となっていきました。時間はおよそ1分ということで、時間よりはむしろ内容やスピーチの仕方についてコメントを出し合いながら進めていきました。

また、「私の家族紹介」「私の宝物」といったテーマを決めたスピーチも取り入れながら進め、少しずつではありましたが、ある程度まとまったことを話すことができるようになっていきました。しかし、どうしてもマンネリ化してしまい、刺激がほしい時期を迎えました。
 
そこで、次に行ったのが、デジカメを使ったスピーチです。子どもたちはデジカメを家庭に持ち帰り、スピーチに合った写真を数枚撮ります。その写真を教室のテレビに映しながらスピーチを行うわけです。テーマは「これなあに」というクイズ形式のスピーチにしました。3枚組の写真でクイズをつくり、ヒントになることをスピーチするのです。

A君はセロテープカッターを題材に問題を考えてきました。1枚目の写真は横から撮影したアップの写真です。近寄って撮影したため、ピンぼけの写真になっています。しかし、ヒントとしては、実にいい素材となりました。「わざとボケるようにしたの?」という質問がありましたが、「偶然です」との返事。ちょうどいい機会ということで、デジカメで接写をする方法の説明を行いました。

最初はスピーチの仕方についてだけのコメントでしたが、いつの間にか話の仕方とともに写真の撮り方やヒントの出し方についてもコメントを出し合っていくようになりました。おもしろい写真やいいスピーチの例だけではなく、失敗例も何度か見ていく機会があったため、気をつけるポイントが自然にわかっていったようです。

こんなふうに、何とか継続していった1分間スピーチです。最初の出会い、そして、ちょっとした工夫によって子どもたちの意欲が持続することを実感することができました。
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