デジタル表現研究会
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デジタルカメラというと、少し前まではレンズ交換式一眼レフカメラと値段が変わらず、画質も決して良いとは言えませんでしたが、最近は画質の向上と低価格化により、広く一般に普及してきました。今までは使い捨てカメラなどを使っていたが、これからはデジカメを使ってみようという方に、デジカメのテクニックを解説していきます。およそ全20回の連載を考えていますが、これを読み終えたとき、デジカメがみなさんの生活の一部になり、撮った写真をパソコンで加工したり、お友達にメールなどで送って楽しめるようになれば幸いです。
村上 拓
石川県 金沢大学教育学部 内留生
 
【第17回】実践編 (1)「夜景の撮し方」
夜に丘の上から、あるいはホテルの窓から綺麗な夜景を見て写真に撮ってみたいと思うことがあります。しかし、デジカメにとっては暗すぎます。でも暗いからストロボを発光させるというのは間違いです。ストロボの発光距離はせいぜい3mです。被写体に届くはずがありません。

ほとんどのデジカメは「夜景モード」が用意されています。夜景モードにダイヤルを合わせて必ず三脚等でデジカメを固定して、撮影してください。
【写真1】 【写真2】
写真1は修学旅行でホテルのベランダから撮影したものです。何十人もの生徒はストロボを自動発光させていましたがすべて失敗。私はストロボなしで5〜6枚撮影した中の一枚です。(三脚がなくてベランダの手すりに固定して撮影)

夜景撮影では昼間の何百分の一しか光の量はありません。ですからシャッターが開いている時間を長くして少ない光を記録します。


写真2の信号を見ていただければシャッターを長時間開いていることがおわかりいただけると思います。
ワンポイント

昼間の撮影では250分の1秒程度でシャッターが切れますが、夜景では4分の1秒やもっと長く、2〜3秒或いはそれ以上になることがあります。 そのため、手ぶれが起きやすくなるので三脚は必須です。さらにシャッターを押し込む瞬間にぶれることがあるので、セルフタイマーをおすすめします。窓越しの撮影ならば、室内のすべての電気を消してください。デジカメ近くでたばこも吸わないようにします。周りの少ない光でも記録されるとぼやけたような仕上がりになります。確実にシャッターが閉じるまではカメラに触れたり灯りをつけないようにしてください。夜景撮影とは暗いところを明るく撮すことが目的ではありません。暗いところはしっかりと真っ暗に撮すことが重要であり、遠くの灯りやネオンサインなどを綺麗に撮る方法です。僅かな光を必要な量まで確保するために我慢強くシャッターを開き続けることが夜景撮影のコツです。
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