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ネットデイ
レポート1 つながりをつくる「ネットデイ」
○図書室を「学習・情報センター」に!=ネットデイ2000 in大口台=
第2回目のネットデイは、子どもたちの調べ学習やこれから実施される「総合的な学習の時間」に対応するために、学校図書館を「読書スペース」から「学習情報センター的な役割」をもたせたいという、当時の校長先生の思い(長年学校図書館教育に携わられていた)を実現することとなりました。今思うと、大変先進的な試みであったのだと思います。

2000年2月の土曜日の午後。大口台小学校の図書室には、地域・保護者のみなさん、子どもたちが交流している宮が瀬小学校の森山先生、メディアキッズのボランティアの方々、そして先生方の有志など、みなさん子どもたちの手作りの名札を胸に総勢29名もの方々が集結してくださいました。

今回は、4階から図書室のある2階へケーブルを引っぱることがメインの仕事でしたので、これなら午後からでも十分できるという予定のもとに始まりました。ところが、始まった途端に「もう今日のネットデイは終わりか…」と思わせるようなできごとが起こったのです。今回もまた、大問題発生です。

4階にあるケーブルを2階へ降ろすのは、廊下の隅にある水道管などが通っている空間を利用することを考えていました。事前に調べたときには分からなかったのですが、実はこの空間は所々がコンクリートで固められていて、ケーブルを通すことができないということが判明したのです。結局、時間・技術・道具などの検討した結果、窓から外を通すという荒技に挑戦することで決着しました。そんなことで、途中でとるはずであった休憩もとらずに、作業は夜の7時半まで続けられました。

図書室では、図書委員会の子どもたちが、コンピュータのやり方を低学年の子どもたちに教えたり、本を脇におきながらインターネットで調べたりする姿が見られるようになりました。

○もっといい環境で使わせたい!=今年のネットデイ計画=
さらに、今年は第3回目のネットデイを計画しています。それは、多くの先生方がたくさんの子どもたちに使わせたいと考え始めたからなのです。

たいていの学校では、どこかの教室に集中配置されていることが多いと思うのですが、本校は初めから空間的に近いことが心理的にも親しくなる要因であると考え、分散配置型をとってきました。つまり、「バーチャル2005年の教室」環境にあるのです。ところが、分散型だと学級の子どもたち全員に一斉に使わせたいと考えた時には、かき集めなくてはならいわけで不便なところもあるのです。

そんなわけで、ちょうど、昨年度横浜市からの計画配当により21台のノート型パソコンが入ったこともありますので、そのうちの16台を「メディア・ルーム(仮称)」に集中配置しようと計画しています。これが実現するとコンピュータが各教室(実際には4年生以上の教室)に分散配置もされ、集中的にも使えるという、大変贅沢な環境が実現することになります。あとは、子どもたちと一緒に教師がどのように授業で活用していくかが問題ですね。

このように見てくると、「ネットデイ」は単に「コンピュータをつなげる」というだけでなく、「人とのつながり」を作ってくれたのではないかと思っています。今まで大口台のネットデイの活動に参加してくださった、たくさんのボランティアのみなさん、地域・保護者の方々、本校の先生方に、感謝の気持ちでいっぱいです。
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