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2009年度プロジェクト

プロジェクトの概要 参加者 プロジェクトのゴール
メディア創造力育成はここで 2009年度活動計画 これまでの活動

執筆者(プロジェクトリーダー):水谷浩三
プロジェクトサブリーダー:米田謙三


プロジェクトの概要


ユネスコ・世界寺子屋運動とは?
ユネスコ運動D-projectは、ユネスコ・世界寺子屋運動(日本ユネスコ協会連盟主催)を広く認知させ、書きそんじハガキの提供や募金を呼びかける目的でリーフレットを作成し、そのリーフレットを使って支援活動を行う総合的な学習の時間を軸にしたプロジェクトです。ユネスコ協会との連携や参加校同士の協働的交流学習も実現できるプロジェクトです。
ユネスコ・世界寺子屋運動とは、貧困や戦争などで学校に行けず、読み書き計算など、生活の基盤となるリテラシーを身に付けられない子どもたちを、学びの場(寺子屋)を建設し支援する運動です。

活動
リーフレット制作活動を通して、ユネスコ・世界寺子屋運動を学び、運動を支援します。学習のねらいとしては、ユネスコ・世界寺子屋運動への支援を通して出会った人やものと関わりを持つ中で、情報教育、国際理解、平和教育、人権教育などを推進し、総合的な学習の時間がめざす、自ら学び自ら考える力など全人的な生きる力の育成を図ります。また、世界寺子屋運動をより多くの皆さんに理解してもらうための効果的なリーフレットの要件やデザインを考え、追及する活動を通して、より分かりやすく印象的に伝える方法を学び、情報活用能力を育成します。

研究
世界寺子屋運動を支援する活動の中で、リーフレット制作が子どもたちの学びにどういった役割を果たしたか、総合的な学習の時間等におけるデジタルでの表現活動の意味を明らかにします。リーフレット制作が、活動全体の流れの中で、どの時点で、どういった授業で展開されるのが有効・適切であるかを検証します。

プロジェクトについて
北海道から九州までカバーし、数名の小規模参加から百名以上の大規模参加、そして小学校から高等学校まで、各校種、学年がそろったダイナミックな全国組織の大プロジェクトになります。ユネスコ協会やデジタルデザインの専門家の皆さん、地域の皆さん、参加校同士の交流など、人と人のかかわりの中での学びに、デジタル表現活動での学びを寄り添わせ、単独校の活動では得られないプロジェクトベースならではの課題追求学習のよさを実感して推進していきたいと思います。?そして、日本では考えられないことですが、文字を読んだり書いたりできない、学びたくても学べない子どもたちがいる現状と出会い、向き合う参加校の子どもたちと教師が一緒になって、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かねばならない」というユネスコ憲章前文の理念に迫るプロジェクトをめざします。また、D-project調査研究プロジェクトと連携して、子どもたちの意識や学びを明確に捉えていきたいと思います。




プロジェクトのゴール


制作したリーフレットを活用して、ユネスコ・世界寺子屋運動の支援活動を行います。支援活動は:書きそんじハガキの回収、募金活動など活動範囲は学校の実情におまかせします。
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メディア創造力育成はココで


1:導入の場面で
子どもたちにリアルで必然性のある課題を与えられます。
ユネスコ協会のゲストティーチャーとの交流などから、世界には学校に行きたくても行けない現実があることや、非識字者の厳しい生活などを学ぶ中で、自分たちの生活を振り返りながら自分にできることは何かを自問し、相手意識や目的意識を持ち、切実感や使命感に突き動かされて取り組めます。

2:リーフレット制作場面で
子どもたちはラフスケッチからブラッシュアップの過程を経て完成に至るリーフレット制作過程で、自分が伝えたいことは何なのか、誰に伝えたいのか、何の為に制作するのか、相手意識や目的意識を常に意識し、考えながら自分なりの発想や工夫をして、1枚のリーフレットに思いを託していくのです。

3:支援活動の場面 
子どもたちは実際に制作したリーフレットなどを活用して、募金活動や書きそんじハガキ回収活動を行います。自分たちの制作したリーフレットが作品としてではなく、実際に誰かのそして何かの役に立つと実感できる社会とのつながりを持った学習活動になります。このやりがいのある活動の中で、子どもたちの自己実現や自己変革が促されていくのです。


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参加校リスト


参考校は50校程度を限度とし、募集中です。尚、以下の昨年度からの継続参加校は優先的に参加とさせていただきます。

北海道
1石狩市立生振小学校
2札幌市立厚別通小学校
青森県
3大鰐町立大鰐小学校
群馬県
4前橋市立大胡東小学校
千葉県
市川市立国府台小学校
東京都
5工学院大学附属中学高等学校
神奈川県
6神奈川県立有馬高等学校
7横浜市立大口台小学校
富山県
8富山市立中央小学校
石川県
9金沢市立扇台小学校
10金沢市立長田町小学校
11金沢市立四十万小学校
愛知県
12名古屋市立大生小学校
岐阜県
13岐阜市立三輪中学校
14岐阜市立柳津小学校
15岐阜市立島小学校
和歌山県
16和歌山市立四箇郷小学校
三重県
17暁学園暁小学校
奈良県
18奈良市立椿井小学校
大阪府
19私立羽衣学園高等学校
20大阪教育大学附属天王寺中学校
兵庫県
21宝塚市立小浜小学校
岡山県
22岡山市立鹿田小学校
鳥取県
23湯梨浜町立羽合小学校
徳島県
24徳島県立城南高等学校
鹿児島県
25枕崎市立枕崎小学校
26沖永良部島和泊町立国頭小学校
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2009年度の計画



4〜5月

●参加募集
日本ユネスコ協会連盟のWebサイトや、D-allメーリングリストで参加募集を行います。

6〜8月

●「世界寺子屋運動」について日本ユネスコ協会連盟Webサイトなどで調べ学習
※日本ユネスコ協会連盟からの貸出物・・・?「世界寺子屋運動ビデオセット」「支援地カンボジア生活用品グッズ」
● 地域のユネスコ協会から「世界寺子屋運動」のゲストティーチャーを招き、実際の支援現場の様子を聞く。
※ゲストティーチャーへの謝礼・交通費の学校側のご負担はありません。
日本ユネスコ協会連盟主催のプロジェクトキックオフ会議
(参加校代表者に出席していただく予定)を6月に東京で実施する予定です。)

9〜11月 ●リーフレット制作開始
●リーフレット相互評価・学校間交流
12月 〜1月

●「世界寺子屋運動」支援活動の計画立案
●書きそんじハガキ回収活動など支援活動開始
●各校代表リーフレットを日本ユネスコ協会連盟へ提出

2月 ●各校代表リーフレットによるWeb上コンテストを開催(投票に参加)
● 書きそんじハガキを地域のユネスコ協会に贈呈?⇒感謝状授与
3月 ●コンテストにおける優秀作品および日本ユネスコ協会連盟の公式リーフレット採用作品決定


これまでの活動


2008年度の活動
プロジェクト6年目の2008年度は、これまでの成果でインドに2校、カンボジアに1校の寺子屋を建設できました。子どもたちの学びを追究するのが、このプロジェクトの本義ですが、子どもたちの真剣な取組みが、寺子屋の建設という目に見える形で結実したことにも大きな意義を感じています。3月の卒業式では送辞や答辞の中に寺子屋運動について述べられていた学校がたくさんありました。学校に根付いたプロジェクトになりました。