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先生の道具箱 実践事例集
 
神奈川県 横浜市立菅田小学校 糸岡清一
小学校4年生/総合的な学習の時間   15時間
学級の子どもたちの人間関係を見つめ、そこにある問題を「ドラマ化」することによって、自分たちの学校や学級での生活を問い直そうとする態度を育てる
 
子どもたちが自分たちの人間関係の問題に気づき、それをより深く見つめ直すうえで、シナリオを書き、自演し、ビデオに撮り、編集し、上映して鑑賞するというプロセスを含むドラマ作りはとても効果的な仕掛けである。
活動の流れ
1.   学級の友達関係について、これまでの体験などを出し合う
2.   典型的な事例をもとにシナリオを書き、テレビドラマづくりを進める計画を話し合う
3.   活動内容によってグループを作り取り組む(シナリオ、演劇、撮影、編集の4グループ)
4.   完成した作品を上映し話し合う
5.   今後、どのような学級づくりを目指すのかを目標をたてる
 
学習環境
デジタルビデオカメラ1台
集音マイク1本
パソコン1台
 
利用するソフトウェア名とその機能
Adobe Premiere
→ビデオキャプチャー、トリミング、タイムライン上への配置、タイトル作成
実践者の声
自分たちの行動や生活を見つめ出し合うなかで、特定の子を悪者にするのではなく、自分にだってそういう気持ちがあるし経験があることに気づいた
シナリオを何度も書き直し、撮影現場での演技の工夫や修正を繰り返し、自分たちの姿をリアルに見つめ描き出す努力のなかから、いやなことも客観的な事実として受け止める余裕が生まれ、共有することでつながりが生まれた
ビデオ編集作業のなかで、自分たちが伝えたい場面は何かを見つめ、カット(場面)を分かりやすく効果的に伝えるためにタイトルを作成し挿入することができた
シナリオ作成グループ、演劇グループ、撮影グループ、編集グループが仕事を分担し、お互いに意見を交わしながら協同活動を進める体験ができた
 
生徒の声
はじめは、自分たちのことだからいやだなという気持ちもあったけど、やっていくうちにみんなで考えていこうという気持ちになってきた
自分たちの気持ちの通りに演技やセリフを変えたりして工夫していけたので、ぴったりするドラマになっていった
みんなで作っているという気持ちになった
何度もシナリオを書き直したり、撮り直したりしたときは大変だったけれど、よくやり遂げたと思う
先生の道具箱 実践事例集