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研修部門 ワークショップ
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11月23日 会場:全共連ビル 後援:日本教育新聞社
昨秋にひきつづき、今回の春の公開研究会でも高い人気を集めた2つのワークショップ、「パンフレット作り」と「CM研究」。情報教育の第一線で活躍する先生方によって、今回も質の高い内容で展開された。

「パンフレット作り」では国語教育とのつながりも踏まえながら、人に伝えることの難しさと楽しさを。また「CM制作」では日頃見なれているCMに隠された仕掛けや意図を知り、自らCM映像を作ってみることで、メディアリテラシーと自己表現力の育成を学ぶことにポイントが置かれた。
パンフレット作り
講師:
谷口一登(石川県 金沢大学教育学部内留)
ワークショップ指導:
林 誠(富山県 砺波市立鷹栖小学校)
山田真稔(和歌山県 かつらぎ町立大谷小学校)
村上 拓(石川県 金沢大学教育学部内留)
協力:
デザイン エクスチェンジ株式会社(画像素材)
日本ヒューレット・パッカード(大型プリンタ)
■主な演習内容

対象は小学校の総合(中学校の技術家庭、総合でも応用可)
小松市立「少年自然の家」のパンフレットを小中学生が作成するという前提
そのための画像素材とパンフレット作りに特化したマニュアルを配布
パンフレット作り
■授業の流れ
1. グループ分け
2. パンフレット作りで何を育てるか〜情報・国語教育の視点からの解説
3. パンフレット研究〜パンフレットの工夫
4. 「少年自然の家」のパンフレット作成準備〜計画を立てよう
5. 「色の学習」についての解説
6. 「少年自然の家」のパンフレット作成実習
7. 相互評価〜作品発表、各作品へ付箋紙で感想やアドバイスを書いて貼り付ける
小学校の児童から中学校の生徒たちの授業に生かせる、パンフレット作りのノウハウが学べる当ワークショップ。昨年行われた秋の公開研究会でも人気を集め、今回はその下地を活かした形で、金沢大学教育学部内留の谷口先生が中心となって行われた。

谷口一登先生 林誠先生 、山田真稔先生、村上拓先生
林 誠先生 山田真稔先生 村上 拓先生
谷口一登先生

使用するアプリケーションツールは、Adobe Photoshop Elements。2人で1台のノートPCを使い、コミュニケーションをとりながら、各グループごとにパンフレット作りが展開された。

冒頭、まず谷口先生から全体の流れについてアナウンスがあり、つづいて林先生がパンフレット作りで何を育てるのか、情報・国語教育の視点から説明。「調べる・まとめる・伝える」といった情報活用の実践力や、小学校の国語の教科書が情報教育にシフトしている傾向にあること、紙面で思いを伝える手段としてパンフレット作りが効果的であることなどを語った。

また実践作業に際してパンフレットの研究が行われ、良いパンフレットにはどのような工夫が見られるのか。文章、色、画像、レイアウト、ターゲットについて分析。各グループの受講者たちはそれぞれワークシートに分析結果を記入するとともに、各自が発見した点を述べ合い、良いパンフレットの条件やキャッチコピーとは何かということがまとめられた。

次にパンフレットの作成準備として、講師側から題材となる「少年自然の家」について、「まわりには自然がいっぱい、夏は登山、川遊び!」など“売り”の説明が行われ、あわせて事前にノートPCに用意された、施設や子どもたちの姿、イラストカット集など使用可能な画像が紹介された。

さらに作成するパンフレットについて、「ターゲット設定・課題の明確化・訴求ポイントの把握・一目で惹きつける工夫・見通しを持つ」といった内容の計画作りが進められ、各グループごとに話し合いながら、ラフスケッチ作りが行われた。

ワークショップの様子
そして山田先生から色の学習について、「明度・色で惹きつける・色とイメージ・文字の形について」などのレクチャーが行われ、受講者たちはパンフレット作りに対するさまざまな知識を得た。

パンフレット作りに関する基本的な学習が終わり、いよいよ「少年自然の家」をテーマにしたパンフレットの作成実習が開始された。

パンフレットの作成は、無地ファイルの新規作成、背景のグラデーション処理、使用画像選びと貼付け、画像レイアウト、タイトルやコピーなどの文字入力、文字加工、そして仕上げ、保存、印刷といった流れで進められた。

サポートスタッフのアドバイスも受けながら、各グループ和気あいあいと楽しみながら作業が進んでいった。また今回のワークショップは受講者たちの操作レベルが高く、特に文字加工などは文章を入力するとともに、即座にワープテキストやドロップシャドウ作成などを行う強者もいて、比較的早いスピードで作品が仕上げられていった。


ワークショップの様子
出来上がった作品は大型プリンタで出力。わずか1分30秒でA0サイズでの出力が行える

作業後半、谷口先生から実際の授業で子どもたちに行わせる場合、「文字加工は文章をきちんと仕上げた後で行わせること。途中でこれを始めると、子どもたちが夢中になって、作業が止まってしまうことが多い」と注意点が加えられた。

いち早く作品を完成させたグループが大判プリンタに向かい、出力を行った。作品はあっという間にプリントされ、その印刷スピードの速さに受講生の間から驚きの声が上がった。そしてワークショップラスト5分前くらいから印刷を行うグループが増えはじめ、出来上がった作品は次々にステージ上に並べられ、受講生は各々の作品を鑑賞しながら、付せん紙に各作品への感想、評価を書き、貼りはじめた。

最後にそれらの作品の中から、急遽「D-project賞」が選ばれることになり、大きな拍手とともに、選ばれたグループに事務局から賞品が手渡された。そしてワークショップ第一部が終了した。


ワークショップの様子 ワークショップの様子
パンフレットは、各自が並べて見ながら評価を書いた付せん紙を貼りやすいように、大判プリンタで印刷された。2時間でここまでの力作が誕生
 
参加者の感想
パンフレット作りがいろいろな学習を取り込みながら社会に出て役立つ実務であると再確認しました。(小学校)
ただのソフト操作にとどまらず、パンフレットの研究にはじまり、ラフスケッチ作り、相互評価と、授業の流れにそった内容がとても参考になりました。(小学校)
単元の組み立て方や狙いなどとても参考になった。(小学校)
実践されている方がこんなにおられること、次々とアイディアを引き出していただいたことが特に印象に残った。(小学校)
最初はできるかなあ・・・ととても不安でしたが、「こうしたい」ということが全てできるので感動でした。
  (当日のアンケートより一部抜粋)
春の公開研究会ワークショップ2「CM研究」
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