デジタル表現研究会
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【第2回】
関根千佳
さん 株式会社ユーディット/代表取締役
子どもも大人も遊びながら文化が学べる! 
国立故宮博物院
http://www.npm.gov.tw/index-c.htm
ご存知、台湾(中華民国)が世界に誇る中国文化の殿堂であり、65万点を越える陶磁器、青銅器、彫刻、絵画、書、工芸のコレクションを持つ故宮博物院の公式サイト。この博物館はデジタルアーカイブやe-learningにも力を入れている。ゲーム感覚で伝統文化を学べる子供向けサイトは台北市政府教育局との共同制作で、驚きと工夫に溢れており、子供でなくとも楽しめる。残念ながら中国語と英語のみだが、遊びながら自国の文化が学べる仕組みはあらゆる国で参考になるものだろう。ただアクセシビリティの配慮が低く、視覚に障害のある子供や、シニアと一緒に楽しむには少し難しいのが惜しまれる。
日本語版は概要のみ。メインは中国語と英語)
障害を持つ高校生の進学をネットで指導
DOIT
http://www.washington.edu/doit/
障害を持つ高校生の科学技術分野への進学をネットで指導するDOIT(Disability、Opportunity,Internetworking,andTechnology)のサイト。1992年に全米科学財団のファンドで創設され、ワシントン大学に本拠を置く。障害のある学生にPCと支援技術を貸し出し、メンターをつけて進路指導を行なう。サマーキャンプでは大学生活も味わえるし、世界的な宇宙物理学者ホーキング博士の特別講義がうけられたりする。ここで指導を受けた学生たちが、MITやハーバード、UCLAやバークレーに進むのだ。大学や就職先企業に対しても障害学生受け入れの研修を行なっている。受験すらできないところも残る日本の高等教育との、制度の違いを痛感するサイトである。
情報のユニバーサルデザインとWebのアクセシビリティをわかりやすく解説
日立製作所 Webユニバーサルデザインガイドライン
http://www.hitachi.co.jp/Div/dc/studio/webud_guideline/
今や誰もがホームページを作れるようになったが、誰にでも読みやすいかどうかを配慮して作っているだろうか?このサイトは日立製作所がWebを作成するに当たって、障害者、高齢者、外国人、子供など、さまざまなニーズを持つ方に読みやすいWebを作るためにどうすればいいかをまとめたものである。株式会社ユーディットも加わって作成した。海外では公的機関や教育機関であれば、誰もが受け取れるように情報発信を行なうのが、マナーの1つとなっている。子供たちの情報発信は、音声リーダーで聞いている目の見えない友達や、指先の巧緻性などが衰えたおじいちゃん、おばあちゃんに、読みやすいものになっているだろうか?IT社会のルールとして最初から教えておいてほしい常識の1つである。
2002年6月12日
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