デジタル表現研究会
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デジタルカメラというと、少し前まではレンズ交換式一眼レフカメラと値段が変わらず、画質も決して良いとは言えませんでしたが、最近は画質の向上と低価格化により、広く一般に普及してきました。今までは使い捨てカメラなどを使っていたが、これからはデジカメを使ってみようという方に、デジカメのテクニックを解説していきます。およそ全20回の連載を考えていますが、これを読み終えたとき、デジカメがみなさんの生活の一部になり、撮った写真をパソコンで加工したり、お友達にメールなどで送って楽しめるようになれば幸いです。
村上 拓
石川県 金沢大学教育学部 内留生
 
【第7回】 撮影編(7)「ピントとフォーカスロック」
オートフォーカス機能はピントを画面中央で合わせるようになってます。このため、画面の端の人物や被写体を写したい場合には、中央にあるものにピントが合ってしまい、人物や被写体にピントが合わなくなってしまいます。こうした時には「フォーカスロック」というテクニックを使います。

シャッターを半押しすると、画面中央のものにピントが合うことを利用して、まず被写体を画面真ん中に入れておいて、ここでシャッターを半押しにしてください。(写真・左)そして、そのまま指をはなさないで被写体が画面の端にくるようにカメラの向きを変えましょう。(写真・右)指を離さなければ、カメラはピントのあった距離を記憶しています。そのままシャッターを切ってください。
【第6回】 撮影編(6)「ピントついて」 【第6回】 撮影編(6)「ピントついて」
山や海、空を背景に2人の人物を撮影するときにもこの方法が使えます。画面の両端に人が立つような場合、中心が背景になるので、そのままシャッターを切ると人物がボケ、背景がくっきり写るという経験は多くの方がしています。どちらかの人物にピントを合わせ、フォーカスロックをし、2人が画面にはいるようにカメラの向きを変えて撮影してください。

ここで、ピントが合いにくいいくつかのパターンを紹介しておきます。

被写体が明るすぎる、又は暗すぎる
暗すぎるとデジカメは何があるかわからないことは、前にもお話ししましたが、明るすぎる場合も同様です。明るさの認識許容範囲を「ラチチュード」といいます。人間の目を10とすると、フィルムは5、CCDは2から3です。

被写体がのっぺりした材質の場合
CCDは形がはっきりした状態を関知してピントを合わせるため、濃淡がなく、柄がなく、色の変化がない場合はピントが合いにくい。

被写体が動いている場合
子供や動物がじっとしていることはないのでこれも又ピントが合わせづらいものです。ましてや被写体を追いかけると手ブレもおきやすくなります。

被写体が横のストライプの場合
窓のブラインドやアメリカの星条旗のような横のストライプもピントが合いづらくなります。

ガラス越しに撮影した場合。
ガラス越しに撮影すると、ガラスの距離にピントが合うことがあります。
ワンポイント

ピントがとりにくい場合、その部分に何か目印のようなものを置いて、フォーカスロックして、そのまま指を離さないで目印をはずしてシャッターを押し込む方法でほとんどの場合回避できます。また、少し離れた被写体を撮るのであれば、遠景モードにすれば10メートル以上離れていれば、ほぼ間違いなくピントが合います。

フォーカスロックで注意することは、カメラマンはフォーカスロック後に決して前後に移動しないことです。ピントは距離で決まります。たまたま足まで入っていないからといって、フォーカスロックしたまま足が入るまで動いてしまってはピントが狂ってしまいます。
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