デジタル表現研究会
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デジタルカメラというと、少し前まではレンズ交換式一眼レフカメラと値段が変わらず、画質も決して良いとは言えませんでしたが、最近は画質の向上と低価格化により、広く一般に普及してきました。今までは使い捨てカメラなどを使っていたが、これからはデジカメを使ってみようという方に、デジカメのテクニックを解説していきます。およそ全20回の連載を考えていますが、これを読み終えたとき、デジカメがみなさんの生活の一部になり、撮った写真をパソコンで加工したり、お友達にメールなどで送って楽しめるようになれば幸いです。
村上 拓
石川県 金沢大学教育学部 内留生
 
【第8回】 撮影編(8)「被写界深度の特性を活かした写真の撮り方」

縦に並ぶものを撮るときのピント合わせは、例えば学級写真のように横に10人くらいで奥行きに4〜5人という場合、厳密にピントが合っているのは画面上で1点のみ。ですが、プリントしたときに「ほぼピントが合っている」といえる範囲というものがあります。これを「被写界深度」といいます。

被写界深度にはちょっと変わった特性があり、ピントの合っている位置よりも手前は狭く、後ろは広くなるのです。この比率は手前に3分の1、奥は3分の2といわれています。

手前の紫色の花にピント合わせると、奥の方の左右の白・紫の花はボケ気味です。
手前の紫色の花にピント合わせると、奥の方の左右の白・紫の花はボケ気味です。
奥の方の白い花にピントを合わせると、手前の紫色の花はぼけています。
奥の方の白い花にピントを合わせると、手前の紫色の花はぼけています。
手前から2番目(右下)の白紫色の花にピントを合わせると、一番奥はややぼけているが、全体としてはベスト。
手前から2番目(右下)の白紫色の花にピントを合わせると、一番奥はややぼけているが、全体としてはベスト。
ワンポイント

この特性を逆手にとって、手前を意図的にぼかしたり、背景をぼかして被写体が浮き上がるように撮ることもできます。背景をぼかしたいときはできるだけ被写体に近づき、手前をぼかしたいときは被写体から少し離れるようにします。
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