デジタル表現研究会
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著作権ワンポイントアドバイス
デジタルカメラというと、少し前まではレンズ交換式一眼レフカメラと値段が変わらず、画質も決して良いとは言えませんでしたが、最近は画質の向上と低価格化により、広く一般に普及してきました。今までは使い捨てカメラなどを使っていたが、これからはデジカメを使ってみようという方に、デジカメのテクニックを解説していきます。およそ全20回の連載を考えていますが、これを読み終えたとき、デジカメがみなさんの生活の一部になり、撮った写真をパソコンで加工したり、お友達にメールなどで送って楽しめるようになれば幸いです。
村上 拓
石川県 金沢大学教育学部 内留生
 
【第10回】 撮影編(10)「ホワイトバランス」
太陽光・蛍光灯・電球・曇天…どんな光源の下で撮影するかは千差万別です。フィルムもデジタルも太陽光の下で撮るように基本設計されています。人間にはどれも同じように見えたりしますが、光源によって仕上がった画像の色調は大きく変わってしまいます。これを自然な色調にしてくれるのが「ホワイトバランス」です。

ホワイトバランス
太陽光(普通)モード 蛍光灯モード

両者を比較すると、室内では蛍光灯モードで撮った方が自然の色に近いことがわかります。

■光源本来の色

太陽光 曇 天 蛍光灯 電 球
白 色 青白色 黄緑色 橙 色

いろいろな光源のタイプにより、その光源専用の補正をかける必要があります。太陽光の場合は本来色の補正は不要で、全体的な明るさの補正を行うのが主眼になります。あとの環境下では明るさの調整はもちろん、それぞれの光源とは反対の色(曇天であれば黄色)を画面全体に適用して、その光源が持つ色見をうち消します。
ワンポイント

設定画面
 
光の色にしろ曇天の度合いにしろ、どれくらいで、どの色調補正を行わなければならないかを自動的にやってくれるのがデジカメの「オートホワイトバランス」です。光の質や度合いがわからない場合はこのモードで撮ればほとんど自然の色に近くなります。しかし、オートはオートであって完璧ではありません。とくに室内撮影や夕景など暗い環境では注意が必要です。

デジカメに限らず、写真に関しては自然の色を基準に見る目を持つことが大切です。ポートレートでは、「笑顔がとても良い」で満足しないでください。人物であれば肌の色を見て、花であれば花弁を、建物・静物・景色であれば実際の色と比較してみます。笑顔が良くても顔色が青白かったりということはよくあります。そういうときに、ホワイトバランスをいろいろテストして見てください。見違えるほど綺麗になるかもしれません。
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