デジタル表現研究会
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デジタルカメラというと、少し前まではレンズ交換式一眼レフカメラと値段が変わらず、画質も決して良いとは言えませんでしたが、最近は画質の向上と低価格化により、広く一般に普及してきました。今までは使い捨てカメラなどを使っていたが、これからはデジカメを使ってみようという方に、デジカメのテクニックを解説していきます。およそ全20回の連載を考えていますが、これを読み終えたとき、デジカメがみなさんの生活の一部になり、撮った写真をパソコンで加工したり、お友達にメールなどで送って楽しめるようになれば幸いです。
村上 拓
石川県 金沢大学教育学部 内留生
 
【第11回】 撮影編(11)「露出補正で明度を調整」
デジカメでは、明度の調整も自動的に行われていますが、暗い場所を撮ると全体を明るくしようとして白っちゃけた画像にします。反対に眩しい場所での撮影は全体の明るさを落として暗くしようとします。
ホワイトバランス ホワイトバランス ホワイトバランス
写真A 写真B 写真C
写真Aのようにバックが暗く被写体が白っぽい場合は真っ白に飛んでしまったり、真っ白なバックや逆光での被写体は写真Bのように黒くつぶれてしまう場合があります。

「明度補正」または「露出補正」という機能が付いている場合、これで明るさの調整をすると、こうした極端な明暗のある場所での撮影も写真Cのように綺麗に撮れます。

露出補正は「+-3EV」などと表され、0.5や1きざみに+−で補正できます。マイナスに設定すると暗く、+に設定すると明るくできます。
ワンポイント

補正の仕方は、全体が明るいか暗いかではなく、いちばん撮りたい部分が全体に対して明るいか暗いかなのです。

写真Aは全体(バック)が暗いので、明るくしようと考えがちですが、それは間違いで、全体に対して被写体(ビール缶)が明るいので暗く補正をする必要があるのです。暗く補正をするとバックは黒くつぶれてしまいますが、もっとも表現したいビール缶は写真Cのように綺麗に撮れます。

露出補正機能の付いていないデジカメでは、もっとも表現したい被写体の部分を、真ん中の枠でピントを合わせるようにシャッターを半押ししてカメラの自動露出機能を働かせ、液晶画面の明るさを確認しながら構図を決めて撮影してください。こうした細やかな調整が綺麗な写真を撮る秘訣です。ちょっとした操作一つで綺麗に撮れるので、自分のカメラの機能や特性を知って納得できる写真を撮りましょう。
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