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情報教育徒然草〜友だちの輪〜

【第15回】
情報教育をサポートする行政は…
出頭信二先生(潮来市教育委員会 指導主事)

図師弘秋先生
鹿児島の図師先生から御紹介いただいた茨城県潮来市教育委員会の出頭です。図師先生とは、平成8年当時の勤務校がそれぞれ「こねっとプラン」参加校であったので、パソコンフェニックスというテレビ会議システムを使っての学校間の交流について、その可能性などを探っていた頃からお世話になっています。当時から、図師先生の行動力や発想力には感心させられたものです。私の方は異動により学校を離れ、現在は教育委員会で学校の情報教育推進を支援しています。

さて、学校もまだ差が見られるものの、徐々に情報化の波に乗りつつあるのは事実ではないでしょうか。私の勤務する潮来市は、学校インターネット事業により小中すべての学校が高速通信回線へ接続をすることができました。インターネットは快適ですし、テレビ会議システム専用の機器も導入されております。このように、学校の情報化でインフラなどのハード面を整備していくことは、自治体の当然の仕事です。しかし、学校に勤務している頃から、学校の情報化をソフト面で支援できる人材がいないことを実感していました。今回このように自分自身が教育委員会に勤務するようになって、学校訪問をした際に先生方の声を聞く機会があるので、先生方に聞いてみると、『授業中にパソコンが止まってしまったら対応できないから…』という不安があるために、授業でパソコンを使うことをためらっている先生や正直な意見だと思いますが『準備が面倒なので…』という意見を聞くこともあります。しかし、その反面どの先生方も不安が解消されれば、パソコンを使って授業を展開してみたいという希望もあるのが現状です。

そこで、パソコンを使った授業をする場合に、授業はしてみたいけれど一人で授業するのが不安であれば、二人で授業(T・T)をすれば授業者の先生の不安のひとつは解消されるかもしれません。ですから、T・Tという形で授業支援も行っています。要請があれば小学校1年生から中学校3年生までも、または幼稚園生でも対応をしています。また、パソコンのトラブルやネットワークのトラブルはいつ起こるかわかりません。このような場合には、電話やメールによる対応でトラブル解消をしています。原因も様々ですが、電話やメールでは解消できないトラブルも発生します。このような場合には、できるだけ早く学校へ訪問して対応するよう心掛けています。しかし、一人しかいませんので、昨年からは校内でトラブルへの対応ができる先生方の研修も進めて、人材の育成にも努めています。

今、学校は週5日制の実施や総合的な学習の時間などで、一段と多忙を極めているのが現状です。その先生方が、少しでも情報教育を通して、児童・生徒の学力の育成に努められるようサポートしていくのが、委員会での仕事なのではないかと奮闘しているところです。

次回は、北海道穂別町立稲里小学校の柳瀬智雄先生です。先生は、小規模校ならではユニークな授業実践を初め、電脳稲里小の管理者・毎年の研究実践等、寒い北海道から熱い熱い情報教育が伝わってくると思います。

2002年12月04日

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