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情報教育徒然草〜友だちの輪〜

【第13回】
テレビ会議にこだわって…
水野宗市先生(宮崎県 宮崎市立池内小学校)

水野宗市先生
深井先生から、「テレビ会議の回数、日本一」などと過剰なお誉めの言葉をいただいた宮崎市立池内小学校の水野宗市です。「日本一」ということはありませんが、前任校では、学級担任ではなくパソコン担当として様々な学級の先生方とテレビ会議に取り組んできました。また、現在は学級担任として相変わらずテレビ会議に取り組んでいます。

これまで、様々なテレビ会議システムを活用した学習に取り組んできました。同学年での交流、異学年との交流、異校種(小学校と高校)との交流、専門機関との交流などなど…、また、交流のパターンも学級全員が参加するものから、一部の児童(グループ、個人)がおこなうものなど…やってきました。

テレビ会議システムのよさは、やはり「face to face」ということだと思います。相手の顔が見られる、顔を見ながら話ができることだと思います。実際に会うことはできなくても、相手の顔が見られるということは「相手を意識する」ことにとって一番大事なことだと思います。また、大きな水族館のない宮崎にいて福岡のマリンワールドのホオジロザメのするどい歯を見ることができるなど、教室にいながら見ることのできないものを見ることができるということです。

現在では、テレビ会議システムにもいろいろな種類がありますし、今後のさらなる技術の発達により、より安価な画像も音声もクリアな「テレビ会議」が実現すると思います。そういったことを考えると、やはり、これから必要なこととしては、そういったシステムを教育の中でどういかすかという教師のアイデア・工夫が必要になると思います。指導過程のどの場面でどのような活用をすることが一番効果的なのか、他にどんな活用の仕方があるのか…常に考える姿勢を持ち続けたいと思います。

ここ数年私が取り組んでいるテレビ会議の中に「週一回テレビ会議」があります。テレビ会議をイベントではなく、日常的に活用することはできないかと考え、実践しているものです。毎週、各グループ(四名程度)同士で「(一緒に育てている)植物の成長の様子」を報告したり、「お互いの学校の様子」を教え会ったりしています。私の学級は、7つのグループがあります。現在、静岡県の浜松西小学校と北海道の花岡小学校の2校と「週1回テレビ会議」を行っていますので、子どもたちは1ヶ月に1回はテレビ会議をすることになります。「明日はテレビ会議だ」「だいこんの写真とっとかなくっちゃ」「誰が司会する」…という会話が、テレビ会議の前日には教室のどこかで聞こえています。

私自身、テレビ会議やインターネットを通じて全国の様々な先生方と知り合いになることができました。現在では、どこに行っても知り合いの先生と会うことができ、年に数回は実際にあったりして情報交換をしています。そういった財産を学級の子どもたちも増やしてくれるといいなあと思っています。

次回は、自宅の一室はどこかのパソコンショップではないかと勘違いしてしまうほど、情熱を持って情報教育に取り組んでおられる鹿児島県大野小・中学校の教頭先生であり、桜島だいこんプロジェクトの総帥である図師弘秋先生です。図師先生、鹿児島弁でどーーーんと!

2002年11月06日

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