金沢は歴史と文化のまち。市民がいつでも気軽に利用できるように年中無休24時間営業の芸術文化の創造の場、そして成果発表の場として多くの人に利用されている金沢市民芸術村を紹介したいと思います。
建物は、大正末期に建てられた旧紡績工場倉庫群を改修整備したものです。煉瓦造りの建物は情緒をかき立てられます。この施設は、アート工房だけではなくミュージック工房、ドラマ工房に分かれ、新しい金沢の文化創造のために様々なイベントが繰り広げられています。施設の前には大きな芝生の広場が広がり、小学校の遠足などに利用することもできます。もちろん、公立の施設ですが、事務方の財団の職員以外はボランティアスタッフによって運営企画されている市民密着型の施設です。
ミュージック工房やドラマ工房は練習場としても使われますが、コンサートや演劇がときおり催され、多くの市民が近くに芸術を感じることができるものとなっています。
アート工房では、毎年秋に金沢市小中学校図工・美術・書写展が開催され、展示場いっぱいに子どもたちの作品が展示されます。
また、ここで開かれるワークショップは小さな子どもから大人まで参加することができ、ユニークな企画が話題となります。「すし職人になろう〜石けんで造る〜」に参加したことがありますが、企画展に参加しているアーティスト本人から指導してもらうことができました。また、隣接する職人大学校の職人の方より伝統技術を学ぶイベントや、普段学校の授業では取り上られない造形遊びなど、楽しい企画が目白押しです。お弁当を持って1日ゆっくり楽しむこともできる施設ですので、金沢にお越しの際は是非足を運んでいただきたいと思います。
レポート:中谷佳子(石川県 金沢市立鞍月小学校) |