D-projectプロジェクト2012 アーカイブ
子どものためのプロジェクト

ユネスコ

プロジェクトリーダー:水谷浩三(暁学園暁小学校)
サブリーダー:米田謙三(羽衣学園高等学校)
※参加校募集中

プロジェクト概要

  • ユネスコ世界寺子屋運動の調べ学習
    世界には、文字の読み書きができない人(非識字者)が8億人ちかくもいるという実情を学習し目の当たりにすることにより、子どもたちにリアルで必然性のある課題を与えられます。支援の目的意識や相手意識(支援する国や人々)を持った活動ができます。
  • 支援するリーフレットの制作
    相手意識や目的意識(リーフレットを手渡す相手)を持って、独自の発想や工夫してリーフレット制作を行うことで、言語活動の充実につながり、思考力・判断力・表現力を育成します。
  • ボランティア活動
    制作したリーフレットは作品ではなく、実際に役立てるホンモノです。 教室での学習と社会とのつながりが実感でき、身につけた能力を如何に活用するかを考えるキャリア教育や人権教育にも通じる活動です。

プロジェクトのゴール

〈活動のゴール〉
リーフィレットを制作し、それを活用した何がしかのボランティア活動を行います。

〈学びのゴール〉
リーフレットによりユネスコ・世界寺子屋運動について適切に伝えることができるとともに、自らの伝えたい思いをリーフレットで効果的に表現することができるよう、意図的に思いに沿ったイメージの写真を選択・加工したり、イラストで表現したり、キャッチコピーを吟味して創作したりすることができる。
メディア創造力の到達目標C-2.表現の内容と手段を吟味する力の育成を狙って、目的に応じて表現手段の選択・組み合わせができるようなることを中心に取り組みます。

1:導入の場面で
子どもたちにリアルで必然性のある課題を与えられます。
ユネスコ協会のゲストティーチャーとの交流などから、世界には学校に行きたくても行けない現実があることや、非識字者の厳しい生活などを学ぶ中で、自分たちの生活を振り返りながら自分にできることは何かを自問し、相手意識や目的意識を持ち、切実感や使命感に突き動かされて取り組めます。

2:リーフレット制作場面で
子どもたちはラフスケッチからブラッシュアップの過程を経て完成に至るリーフレット制作過程で、自分が伝えたいことは何なのか、誰に伝えたいのか、何の為に制作するのか、相手意識や目的意識を常に意識し、考えながら自分なりの発想や工夫をして、1枚のリーフレットに思いを託していくのです。

3:支援活動の場面
子どもたちは実際に制作したリーフレットなどを活用して、募金活動や書きそんじハガキ回収活動を行います。自分たちの制作したリーフレットが作品としてではなく、実際に誰かのそして何かの役に立つと実感できる社会とのつながりを持った学習活動になります。このやりがいのある活動の中で、子どもたちの自己実現や自己変革が促されていくのです。

プロジェクトの種類

学習活動プロジェクト

メンバーの募集について

D-allのMLで募集します。

2012年度の計画

4~6月 参加募集
日本ユネスコ協会連盟のWebサイトや、D-allメーリングリストで参加募集を行います。
6~8月 「世界寺子屋運動」について日本ユネスコ協会連盟Webサイトなどで調べ学習
※日本ユネスコ協会連盟からの貸出物・・・「世界寺子屋運動ビデオセット」「支援地カンボジア生活用品グッズ」
9~11月 リーフレット制作開始
リーフレット相互評価・学校間交流
12月~1月 「世界寺子屋運動」支援活動の計画立案
書きそんじハガキ回収活動など支援活動開始
各校代表リーフレットを日本ユネスコ協会連盟へ提出
2月 各校代表リーフレットによるWeb上コンテストを開催(投票に参加)
書きそんじハガキを地域のユネスコ協会に贈呈⇒感謝状授与
3月 コンテストにおける優秀作品および日本ユネスコ協会連盟の公式リーフレット採用作品決定

これまでの活動

 D-project設立の翌年2003年度より毎年継続して実施されてきたプロジェクトです。本年度で区切りのプロジェクト10周年を迎えました。

 10年前、リーフレットづくりから得られる学びを追究するところからスタートしたプロジェクトですが、リーフレットを活用した支援活動により、ユネスコ協会との連携や参加校同士のつながりなど、デジタル表現活動を通した人と人のつながり、きずなが広がりました。

 プロジェクトに関わった皆さんが回収した書きそんじハガキや募金により、インドとカンボジアに寺子屋が建設され運営されています。