D-projectプロジェクト2013アーカイブ
教師の実践研究のためのプロジェクト

学級だよりプロジェクト

プロジェクトリーダー:佐藤幸江(金沢星稜大学)
サブリーダー:近藤 睦(横浜市立港北小学校)
メンバー:今村俊輔(横浜市立高田小学校)/鳥越和貴(横浜市立高田小学校)/長井真美(横浜市立高田小学校)/細野友貴(横浜市立新鶴見小学校)/福田 晃(金沢市立十一屋小学校)

活動概要

 言語活動の充実が叫ばれる現在。国語科では、単元を貫く言語活動を設定して、学習計画を立てるようになってきた。けれども、なかなかそれらの表現学習に取り組まない教師が多いと聞く。時間がかかるということもあるけれど、それらの学習活動がどのような力を育成するものであるか、見えない場合が多い。そこで、教師自身が、相手意識をもち、読んでもらえる「学級だより」づくりを追究することで、メディア創造力を身につけると共に、表現学習のポイントを掴んでいくプロジェクトにしたいと考えている。

プロジェクトのゴール

〈活動のゴール〉

・それぞれの学級だよりをシェアし、「見出しのつけ方、写真の選択、記事」、またそれらの関係性を検討する。今年度は特に「新聞」 の表現様式を検討し、指導のポイントついて整理し、まとめる。 ・新聞の表現様式の1つとして、スズキ教育ソフトの「伝えるチカラPRESS」を利用して、学級だより制作を試みる。 ・理想教育財団の「プリントコミュニケーションひろば」に学級だよりを応募する。

〈メディア創造力のどの到達目標にどのようにせまるのか〉

「B. 制作物の内容と形式を読み解く力」「C. 表現の内容と手段を吟味する力」に関して、教師が実際に体験する中で、高等学校レベルの力を身につける。

プロジェクトの種類

教師用プロジェクト

協働学習にどう迫るか

 教師の授業力をつけるプロジェクトであるので、直接的に協働学習場面をしかけることはできない。学級だよりの内容に、各学級の協働学習場面を発信したり、オフラインで学習会が開けるような時があれば、そこで自身の協働学習観について話し合う時間をとったりすようにしたい。

メンバーの募集について

関東の若手に声をかけて、メンバーを若干名増やす予定

2013年度の計画

前半 それぞれの教師が学級だよりを実践。
夏休み それを持ち寄り、「見出しのつけ方、写真の選択、記事」、それらの関係性を検討し、指導のポイントをまとめる。
記事の中にある協働学習について論議する。
後半 その指導のポイントに従って、学級だよりを発行してみる。

※できれば、普及の意味で、スズキ教育ソフト様と理想教育財団様の協力を得て、WSなど行えればと考えている。

これまでの活動

 今回プロジェクトに参加したことにより、 2012年度は「情報収集」「写真の撮り方」という視点から留意点を整理した。2013年度は、「見出しの工夫」という視点を入れ、3つの視点から検討を加えていく。

〈情報収集という視点から〉
・子どもが家に帰って話題にできるような内容
・学習のねらいから、学びの姿が出ているところ
・作品や、ノート、日記の抜粋など、単に載せるだけではなく、しっかり価値付けて
・子育てに関すること
・担任の思いやメッセージを込めること

〈写真の撮り方という視点から〉
・「いつもカメラを持っている」「よい表情を撮る」「いろいろな子どもを撮ること」を心がけることが分かった。 ・写真を選択する視点としては、「白黒でも伝わる」「学級目標に照らして、それに沿っている姿」「伝えたいことが、活動の全体の場合は、ルーズの写真。学びの中心がはっきりしているときは、その場面のアップの写真」などの工夫がみられた。