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2007年03月05日

カンボジア訪問

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大阪羽衣学園高校 米田です。 約1週間あるカンファレンスでカンボジアを訪問しました。
そのヒトコマです。

平成19年3月3日(土)

遅くまでいろいろ確認していたので寝たのが2時過ぎでしたが、本日は朝から最後のアンコールワット訪問のため4時起床。5時ホテルを出発し、アンコールワットへ向かいました。6時過ぎ明るくなり始め6時30分頃朝日が昇りました。コントラストは本当に素晴らしいものでした。
8時30分過ぎホテルに戻り、いよいよ寺子屋訪問に向かいました、今回日本から日本ユネスコ協会川上さんのおかげで、現地の池本さん(ネパール出張中)と交渉をしてくださり、同じく現地のメンバーのティエロンさんがシェムリアップ寺子屋を2箇所案内してくれました。

車でまず一つ目の村へ向かいました。小さな村ですが、みんなが挨拶をしてくれました。この村はほとんどの人が農家です。どくだみやにらの一種、ハーブの一種を栽培していました。子ども達とも話をすることができました。午後から学校に行くということでした。
これから寺子屋が立つ予定の場所に案内してもらいました。基本的には現地のクメール語と算数(計算)が中心。子ども達だけでなく大人にも教えるということでした。また定期的に職業訓練の授業も実施する予定とお聞きしました。次の現地の小学校を訪問しました。(11時30分頃)校長先生があたたかく出迎えてくれました。教室は3つ。最初に4年生くらい?(同じ年齢とは限らないので)の教室へ行きました。皆さん礼儀正しく、きちんと立ってあいさつしてくれました。算数の計算問題を解いていました。次に一番下の小学校1年、2年生くらいの教室へ向かいました。全員が声を出して九九の練習をしていました。12時過ぎで学校は終了でした。午前・午後・夕方の3部制になっていました。隣に新しい校舎が建設中でした。(すべ手の校舎が寄付でたっています。)

次にトンレサップ湖の上にある水上寺子屋に向かいました。途中3期作の広大な水田の中にあるレストランで昼食をとりました。その後、湖へ向かうボートのある川のボート停泊所(すごい数のボート)で乗り換え湖へと向かいました。においがきつく、水も本当に汚く、汚染されていることを感じました。しかし、そこで魚をとるために川の中に入って手で網を投げ入れている人もたくさんいました。しばらく走り、湖へと着きました。水上集落地なので、いろいろな店がありました。教会もあるのです。とにかく乾季というのに広い湖(雨季の3分の1)で、まるで海のようでした。
集落地に入るとすぐにあのユネスコのくるりんぱのマークの入った白い建物が目に入ってきました。
そうです。昨年9月に完成したばかりの水上寺子屋でした。ボートを脇にとめ、中を見学させてもらいました。教室は3つあります。一つはオープンスペースでなんと本日からはじまる幼稚園のクラス。元気な子ども達の笑顔が教室で見られました。(積み木や絵本が多くありました。)中央の教室は図書館でした。教科書(国語と算数が中心)が並べられ、自分達でつくったかごなども並べられていました。もう一つは机が並んだ教室でした。夕方からの授業ということで本日は、見学できませんでした。
教室には ユネスコ協会会長の児島さんとカンボジアの文部科学省の方の映った写真や日本の国旗の入った掲示板もありました。子ども達に聞くと本当にここに来るのが楽しみだということでした。
私もとにかく言葉にあらわすことができない熱いものを感じました。
 一緒に同伴してくれた プログラム担当のティエロンさんの人間性もあわせて本当に現地の方の思いを強く感じました。今回の訪問で タイの国内ユネスコ協会委員のディレクターのシェルトンさんやカンボジアの文部科学省教育参事官、カンボジア国内ユネス委員会のヘッドオフィス陣内さんとも
お会いできました。みなさんがこのD-proを高く評価してくださったことも大きな収穫でした。
今回私にとっては3回目の訪問となりましたが、カンボジアは、アンコールワット(地上の楽園)で有名ですが、アンコールワットは単なる世界遺産ではないことが改めてよくわかりました。歴史・文化・自然・社会を凝縮する存在であることを学びました。今でも正月には何日もかけてアンコールワットやバイヨン(アンコール遺跡群の一つ)へやってくるそうです。今回アンコールワット遺跡群も訪問し、多くの感動と学びを得ることができましたが、一方で環境破壊、観光産業の負の影響、一日1ドルあれば暮らせる地域の話などを聞くと、改めてこの生きた遺跡を経済成長の犠牲にしてはいけないとも感じました。 


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投稿者 teacher01 : 2007年03月05日 21:43

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