D-projectプロジェクト2022

SchoolXR 〜Z軸を生かした学び〜

プロジェクトリーダー(所属):中村 純一(佐賀龍谷学園龍谷中学校) サブリーダー(所属):稲田 健実(福島県立いわき養護学校)
メンバー(所属):大橋 剛(札幌市立大谷地小学校)

プロジェクト中間報告 -(夏)

1 活動の実際
6月には当時のメンバーである稲田先生と二人だけでオンラインによる打合せを実施した。このSchool XRプロジェクトをどのように進めていくのか、どんなワークショップにするのかなどを1時間程度話し合った。それを経て、8月のオンラインワークショップについて協議し、7月末に告知を開始。8月26日夜に90分間のオンラインワークショップを開催することができた。また、8月に入り、新しいメンバーとして、北海道の大橋先生が加わってくれることになった。

2 オンラインワークショップについて
ウェブブラウザでVRやAR空間を無料で作成できるStylyというサービスを利用して、空間作成にチャレンジするという内容であった。VRやARはiPadをはじめとしたタブレットPCを用いることでも見ることは可能であるが、空間の作成についてはタブレットPCではできない場合もあるので、今回は教師による教材作成を目的とした内容とした。

ワークショップはTwitterやSensei Portalでの告知を行い、申込者12名、実際の参加者は10名であった。Stylyの特徴や基本操作の紹介後、実際に作品を作ってもらう時間を確保し、作成後はその作品へのリンクをPadletへ投稿してもらった。このワークショップの最後には3つのブレイクアウトルームに分かれてもらい、今日の感想や教育で使用する可能性などを話し合ってもらった。下の数枚の画像は参加者が作成した作品のスクリーンショットである。

これらの空間は生徒使用のタブレットPCやスマホなどを使用して、現実空間に配置できるARとしても視聴可能であるため、生徒たちが自らの意志で能動的に見ることができる教材の作成が可能である。今後、タブレットPCのスペックが上がれば、生徒の作成も可能になると思われる。

  スクリーンショット スクリーンショット
     
  スクリーンショット スクリーンショット

3 今後の活動と課題
今後は2学期のメンバーでの打合せを行った上で、お互いに授業実践に取り組むことになるが、9月中旬現在、まだ打合せが行えていない。9月末までには打合せを行い、実践内容などを話し合っていきたい。また、XRテクノロジーに含まれるVR(仮想現実)についてはゴーグルが必要であると思われているため、こうしたStylyというフレキシブルにVRとARを融合させた空間を作成できるツールを使って作成した教材をタブレットPCを使って視聴できることを、実践および報告を通して広めていきたいと考えている。

課題としては、こうしたXRテクノロジーを使用するタイミングや単元などの見極めをどうするのかなどをグループメンバーと共に話し合っていく必要があると考えており、XRテクノロジーの適切で適度な活用を視野に入れていきたい。

プロジェクト概要

拡張現実(Augmented Reality)や仮想現実(Virtual Reality)といった技術を特別なことではなく、表現や学習手段の一つとして活用していくための様々な提案を行う。XR(Extended Reality)と総称されるこの技術についての特徴も学びながら、児童・生徒が表現手段の1つとして、また学習ツールの1つとしてどのように使用していくことがより効果的であるかを考えていく。

XR技術を活用した授業実践だけではなく、その特徴から教育現場で用いるための必要なリテラシーや情報モラルの視点にも注目していく。

プロジェクトのゴール

<活動のゴール>
・XR技術を活用した様々な授業や教育活動に取り入れた実践を通して、教育現場でのXR技術の活用の方法を紹介する。
・XR技術を授業や教育活動に取り入れる単元計画における位置やタイミングについて、実践を通して検証する。

<学びのゴール>
・自らが表現したいことや学びたいことについて、主体的にXR技術を選択して、自らの表現や学習に取り入れていくことができる。

メディア創造力にどう迫るか

A3 好奇心・探究心・意欲をもって取り組める
C2 目的に応じて表現手段の選択・組合せができる

実践がはじめからXR技術ありきではなく、その良さや効果、おもしろさを児童・生徒が感じることができ、その上で自らの意志で手段として何らかのXR技術を表現手段として選択できる場面を設定することにより、ワクワクドキドキしながら好奇心や探究心をもって意欲的に取り組めるようにしていきたい。

メンバーの募集ついて

デバイスがないと難しい取り組みから、各学校にある端末でできる簡易的なものまで、XR技術を授業でも生かしていきたい、一緒にその方法を考えてみたいと思われる方であればどなたでも歓迎します。今年は初年度ということもあり、人数としては数名程度の募集を考えています。
参加される方には、交流手段として使用するDiscordのアカウントを作成していただきます。

プロジェクト参加希望フォーム ▶D-allメーリングリスト登録

プロジェクトの広報や交流手段

広報としてはTwitterを使った情報発信を考えています。
交流手段は現在のところオンライン(Discord)での情報交流を考えています。

スケジュール

4〜5月 プロジェクト概要についての主メンバーでの検討オンライン会議
言葉の定義などの整理も含む。
6月 第1回SchoolXRオンライン座談会(オンライン・1時間)の開催
ワークショップではなく、XRに興味がある先生方がどんなことをやってみたいか、やってみたいけれどもどうすればいいかなど、いろいろと話をする会。ねらいは興味をもって一緒にやってみようと思われる方々のメンバー探し、および気軽に話せる環境作り。
7月 参加メンバーでの実践について検討会議(オンライン)
8月 第1回SchoolXRワークショップ(オンライン・1時間)
9〜12月 授業実践
1〜2月 実践についてデジタルブック作成
3月 第2回SchoolXRワークショップおよび座談会(実践発表会を含む)(オンライン120分)
プロジェクトメンバーによるKPT作成と反省会
  A
課題を設定し
解決しようとする力
B
制作物の内容と
形式を読み解く力
C
表現の内容と
手段を吟味する力
D
相互作用を
生かす力
寺子屋リーフレット制作  
プログラミング教育    
スクールワーク活用授業デザイン      
特別支援アラカルト      
国際協働学習の設計と評価  
AIと教育  
STEAMキッズプロジェクト
算数・数学とプログラミング的思考  
データベース活用プロジェクト    
新聞教材活用      
フォトポエム    
Everyone Can Create    
クレイアニメプロジェクト〈休止〉  
小学校英語メディア創造力    
デジタルリーフレット    
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